学会賞

第4回日本ファイナンス学会研究奨励賞

長年にわたり、 特別賛助会員として日本ファイナンス学会の活動を支援されてきた丸淳子氏からの申し出をうけて、2013年度に「丸淳子研究奨励賞」が設置され、2022年度の第10回まで授与してきました。同賞は「日本ファイナンス学会研究奨励賞」として衣更えされ、2026年度は第4回となります。

受賞対象は概ね45歳以下の日本ファイナンス学会正会員であり、選考時点から過去3年程度においてInternational Review of Finance、「現代ファイナンス」、および海外において発行された学術誌等に優れた論文・著作を公刊された方に贈られます。

第4回となる本年度については、委員長 小倉義明、委員 秋吉史夫、祝迫得夫、内山朋規、沖本竜義、鈴木健嗣、田園、安田行宏からなる審査委員会を設置し、次の論文を発表された池田直史氏(一橋大学経営管理研究科准教授)を受賞者として決定いたしました。

第4回日本ファイナンス学会研究奨励賞受賞対象論文

Ikeda, N. [2023], “Optimism, divergence of investors’ opinions, and the long-run underperformance of IPOs,” Journal of Financial Markets 64, 100800.

〈受賞理由〉
本論文は、国際的に定評のあるJournal of Financial Marketsに掲載された単著論文である。受賞論文は、IPO直後の株価の高騰とその後の長期的な低迷という古くから知られるアノマリーについて、通常は観察不可能な要素(投資家の意見分布など)を、日本の過去の特殊な制度的環境を利用して直接推定し、市場の価格形成メカニズムを解き明かした研究である。特に、オークションモデルの構造推定で用いられるような手法を応用し、投資家の意見の分布を限られた公開入札情報(最高入札価格、入札成功最低価格)から推定し、これを実証分析に用いている点に学術的に卓越した価値がある。この手法は他の市場での応用が期待される点で、ファイナンス研究の発展に大きな貢献をしていると評価される。

(日本ファイナンス学会2026年度研究奨励賞審査委員会)

委員長
小倉義明
委員
  • 秋吉史夫
  • 祝迫得夫
  • 内⼭朋規
  • 沖本⻯義
  • 鈴⽊健嗣
  • ⽥園
  • 安⽥⾏宏
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